開院12周年に当たって

理事長・院長 髙橋 貢

私たちはこれまでは整形外科診療を通して、近隣にお住いの方々の生活の質をいつまでも良い状態で維持できることを理念として、日々努めて参りました。医療保険の予算削減がさらに厳しく進む昨今、介護保険を利用したサービスの提供も今後は必須になってくると考え、昨年春からは通所リハビリテーション事業を開始しました。寝たきりの予防と生活の率の向上が目的となりますが、現在も多くの方に利用いただいております。
疾病治療と高齢者の寝たきり予防がこれまでの当院の役目と考えておりました。

2016年7月で当院は開院から丸12年が経過し、13年目に入りました。12という数字は、暦、時間、十二支など区切りの数という意味を持っています。当院もこの時期を一つの節目と考え、これまで以上に地域の皆さんのお役に立てることは何かということを模索しております。整形外科は年齢性別に関係なく、人が生まれてから天寿を全うするまで、すべての時間で関わりのある科目であります。
しかしながら運動器全体を扱う科としてこれまで私たちが行ってきた事は、あくまでも病気や要介護状態からの回復が中心でした。
この頃は、健常な状態との中間の状態にある方、また今後その状態になっていくことが予想される方々に対して、早い時期からのお手伝いを考えることが重要と考えるようになりました。今後は、その解決のための施設の充実だけでなく、もう一つの大きな問題である「独居」に対しても何かできることがないかとういう点につきまして模索していきたいとお考えております。毎日何か目的を持って楽しい時間を過ごす為に何かできることがないかをこれからの私達の課題として考えていきたいを思っております。

もう一つ報告があります。
芳賀博之氏を理事長補佐として迎えました。現役の国際B級モトクロスライダーであり、他にスキー、ボクシングも現在もトレーニングを続けています。スポーツのみならず多方面にわたって卓越した時代の先を読む能力に惚れ込み、なんとか口説き落としての入社となりました。
当科はこれまではスポーツについては、専ら怪我の治療のみ行っておりましたが、今後は効率的なトレーニング法や怪我の予防にも力を入れていきますが、この領域に関しては、芳賀氏の力を十分生かしてもらえると大変楽しみにしています。

今後、当院は「揺り籠から墓場まで」をただ生きているのではなく、楽しくそして人生の最期の時に「有意義な人生だった」と言って終れることをいろいろな場面でサポートするべく、職員一同努力して生きたいと決意を新たにいたしました。
今後の当クリニックの活動をお楽しみに!

また当院は、スポーツ活動を応援しております。その一端をクリニックスタッフ写真とともにご紹介させていただきます